【イベントレポート】東そのぎSAフィールドワーク

 KSUちはやSAプロジェクト第二弾「東そのぎSA」フィールドワークの一環として、そのぎ茶アンバサダー講座を実施しました!

目次

KSUちはやSAとは?


 「KSUちはやSA」プロジェクトとは、九州産業大学、高橋株式会社とNEXCO西日本九州支社が連携し、九州各地の魅力を福岡都市圏に発信するという取り組みです。毎回特定の地域にスポットを当て、ガーデンズ千早内に高速道路上のSA(サービスエリア)をイメージしたアンテナショップを期間限定で開設します。九州産業大学の学生が各地域の”トップセールスマン”として、店舗の運営やデザインを担い、地域資源や観光資源の価値や魅力を発信します。


 その第二弾、今回の舞台は、東彼杵町!「東そのぎSA」として、そのぎ茶を中心に、学生たちが東彼杵町に実際に訪れ、学び・体験し、気づきを経て、東彼杵町の魅力を発信してくれます。

そのぎ茶アンバサダー講座

 今回、九州産業大学の学生たちが東彼杵町を訪れ、フィールドワークを行いました。その中で私たちは、学生たちにそのぎ茶についてより深く知ってもらうため、そのぎ茶アンバサダー講座を実施しました。
 講師を務めてくださったのは、長崎いけどきの代表、松本靖治さんです!松本さんは日本茶インストラクターの資格をお持ちで、日本茶の知識から淹れ方まで幅広く精通されている方です!今回は、そのぎ茶とはどんなお茶で、なぜ日本一を何度も受賞することができるのかを、学生たちに体験を通しながらお話ししていただきました。

 今回の講座は二回に分けて開催され、合計28名の学生が参加しました。


 はじめに、学生の皆さんには今日実際に飲んでもらう5種類の茶葉を見てもらいました。種類は、ほうじ茶・玉緑茶・玄米茶・和紅茶・抹茶の5種類です。5種類並ぶと見た目からして全然違い、学生たちも興味深そうに見比べていました。
 実は、煎茶などの一般的な日本茶は、茶葉が細く伸びた針のような形になっていますが、玉緑茶は、茶葉を細長く整える工程を行わないため、茶葉がくるんと丸まった勾玉(まがたま)状になっています。この独特な形と製法が、甘みやうまみをより引き立てるそのぎ茶ならではの特徴なんです!さらに鮮やかな緑のお茶の色も、玉緑茶ならではの美しさです。

 まず、ウェルカムティーとして学生たちに最初に飲んでもらったのは、水出しほうじ茶。水出しにすると渋みや苦みがやわらいで、香ばしさはそのままでまろやかに。ほうじ茶ならではの香ばしい香りにすっきりした風味を味わってもらいました。
 続いて、学生たちには水出し玉緑茶の下準備に挑戦してもらいました。フィルターインボトルに茶葉15g・氷200g・水700mlを入れて蓋をし、しばらく抽出します。どんなお茶が仕上がったのかは、後ほどのお楽しみに!

 自己紹介では、その場にいる全員が参加し、この研修に参加しようと思ったきっかけや今回の研修で一番学びたいことも話してもらいました。学生からは、「そのぎ茶のことを自分の口で語れるようになりたい」という意欲的な声も聞かれ、この日の講座への熱量が伝わってきました🔥

 ここで飲んでもらうお茶は、和紅茶。これは松本さんの自家製で、いつも飲み慣れた紅茶とはひと味違い、スパイスが効いたような、それでいて上品な味わいが新鮮でした。学生たちにとっても新鮮な体験だったのではないでしょうか?

 さて、最初のテーマは「お茶とは?」
 「お茶」といっても種類は煎茶・麦茶・ハーブティー・抹茶・紅茶…と本当にさまざまですよね。
原料が同じ茶葉であっても、製茶方法によってさまざまなお茶が生まれるということをみなさんはご存知でしたか?松本さんの講義の中で、広義のお茶と狭義のお茶があることを教えていただきました。チャノキからできたもの(煎茶、抹茶、ほうじ茶…)を「茶」、それ以外(麦茶、ルイボスティー、ハーブティー…)を「茶外茶」と呼ぶことを初めて知りました!

 また、日本人とお茶の歴史はなんと1200年以上にもわたるそうです。そして実は、九州とお茶には深い関係があり、日本最古の茶園はここ長崎にあるんだとか!長崎県平戸市に、禅師が中国から茶の実を持ち帰って播いたと言われている「冨春園」があるそうです。そこからお茶が世界へ広まっていったということが驚きでした。

 続いて玄米茶は、実際に学生たちに淹れてもらいました!急須に茶葉を入れ、お湯を注ぐところから体験してもらいました。中には急須でお茶を淹れるのが初めてだったという学生もいて、このような実践的な体験がより学生たちの印象に残ったのではないかなと思いました。玄米茶の炒ったお米の香ばしさは、ほうじ茶や和紅茶とはまた違った味わいで楽しめたのではないでしょうか。

 講座の次のテーマは、そのぎ茶について。
 皆さんは日本茶が、世界で生産される600万トンのお茶のうち、わずか1%ほどしかないと知っていましたか?さらにそのぎ茶は、その日本茶の中でも生産量が1%と、とても貴重なお茶なんです!
 さらにそのぎ茶は、海の見える茶畑で生産されていて、東彼杵町の茶畑はすべて海から6km以内にあり、他の産地では見られない自然が広がっています。今回学生たちにも茶畑に実際に行ってみてもらいましたが、景色がとても綺麗だったという声がたくさん見られました!

 次は玉緑茶を実際に淹れてもらいました。玉緑茶を美味しく淹れるには、実はちょっとしたコツがあるんです!
 まず急須に1人分2g、今回は2人ペアなので4gの茶葉を入れてもらいました。次に沸騰したお湯を一度湯呑みに移して、60〜70度くらいになるまで冷まします。そのお湯を急須に注いだら、1分間じっくり蒸らして…。
 そして湯呑みに注ぐときは、少しずつ交互に注いで、最後の一滴までしっかり注ぎ切るのがポイント!この「最後の一滴」にそのぎ茶の旨みがギュッと詰まっているんです🍵

 今回玉緑茶は、二煎目まで淹れてもらいました。一煎目との違いに驚く学生もいて、「美味しい!」という声が聞こえてきた時は思わずこちらまで嬉しくなりました✨

 講座の間にゆっくりと時間をかけて抽出されていた水出し玉緑茶も、ついに完成✨
 ボトルをゆっくり傾けながら混ぜ、その後グラスに注いでいきます。


 鮮やかな緑色に出来上がりました。急須で淹れた時よりもすっきりとした味わいで、水出しにするとまた違った一面が楽しめるのもそのぎ茶の魅力のひとつ。美しい緑色も含めて、五感で楽しめる一杯です。

みんなで乾杯!

 続いて学生たちには、抹茶を点ててもらいました。
 事前に、茶筅をお湯で温めて水気を軽く拭いておくと、より一層美味しい抹茶が出来上がるそうです。
 まず、ふるいにかけた抹茶を1.5g抹茶碗に入れます。約75~85度にしたお湯を準備し、約70ml茶碗に注ぎます。茶碗の底にたまっている抹茶がダマにならないように、茶筅で溶かすように混ぜていきます。最初は茶碗の中で茶筅をまっすぐに立てて、手首のコテを使いながら、素早く上下に動かします。その後、抹茶の表面を整えるように少しずつゆっくりと茶筅を浮かしながら、泡を作ります。
 泡が出来上がったら、よりゆっくりと茶筅を使って空気が入った泡を潰していき、最後は茶筅で円を描くように、静かに回してゆっくり茶碗から離すと、美味しい抹茶の出来上がりです!

学生たちは、日常ではなかなかできない抹茶を点てる体験に、自然と笑顔がこぼれ、夢中になっている様子でした。

そのぎ茶プレミアム戦略事業

 最後にそのぎ茶プレミアム戦略事業についてお話ししてもらいました。
 そのぎ茶プレミアム事業では、2018年からそのぎ茶のブランディングを開始し、認知度拡大や販売力を増加させるための取り組みを行っています。本記事でも少しご紹介した、「大村湾を望む山の斜面に広がる茶畑という風土」「蒸し製玉緑茶という独自の製法」「全国生産量1%という希少性」という特徴から、 ”プレミアム日常茶” として、日常の中で自然に選ばれるブランドを目指しています。
 実はそのぎ茶は、長崎県内では認知度が高いものの、県外では認知度があまり高くないのが現状です。そこで私たちは、エリアごとの特性や接点に応じてプロモーションの方向性を分けています。その中でも福岡エリアは、お茶文化が定着している一方で、そのぎ茶はまだ十分に認知・定着しているとは言えない状況です。九州の玄関口として県外・海外からの来訪者が多く集まる都市で、そのぎ茶の特徴や差別化ポイントを体験とともに発信していくことで、認知度向上および消費拡大につなげることを目指しています。
 だからこそ、今回KSUちはやSAプロジェクトで、そのぎ茶を福岡で発信していただくこの取り組みは、私たちにとってもとても意味深いものです。学生の皆さんの素敵な発信を、私たちもとても楽しみにしています。ご参加いただきありがとうございました!

詳しくはこちら

文:東彼杵町産業振興課 藤本 茉宏
写真:東彼杵町地域おこし協力隊 田中 すみれ

目次